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敦賀市 テレビで手軽に放射線量データ確認、地元局で提供開始(福井新聞)全国でもやってもらいたい

2015-03-27 22:09:33

福井県敦賀市がRCNのデータ放送で掲載を始めた市内と周辺地域の放射線量
福井県敦賀市がRCNのデータ放送で掲載を始めた市内と周辺地域の放射線量
福井県敦賀市がRCNのデータ放送で掲載を始めた市内と周辺地域の放射線量


万一の原発事故に備え普段から空間放射線量に理解を深めてもらおうと、福井県敦賀市は、市内と市周辺の計33カ所で測定されている線量データを、地元ケーブルテレビの嶺南ケーブルネットワーク(RCN)で提供を始めた。

県内では、原発周辺を中心に国や県、電力事業者が計115カ所で線量を測定。県原子力環境監視センターがホームページなどで、10分おきの数値を公表している。

市はインターネットを使い慣れてない人でもテレビで手軽に数値を確認できるようにしようと、同センターから測定結果を取得し、多くの市民が加入しているRCNのデータ放送で掲載することにした。約600万円かけシステムを整備した。

具体的には「発電所付近」として敦賀半島北部の19カ所、広域図の画面では南は同市疋田、東西は南越前町大良から若狭町神子まで、20カ所を掲載。1時間当たりの線量のほか、放射性物質の拡散に影響する風向きや降雨も説明している。

原発事故時、おおむね5キロ圏内は施設外に放射性物質が放出される前に避難するのに対し、5~30キロ圏は1時間当たり20マイクロシーベルトで一時移転するなど、線量の実測値により対策を取るエリア。

同市は昨年末から、福井大附属国際原子力工学研究所(同市)とともに市内小中学校で地域の線量を記録し、市民に身近な場所の線量を理解してもらう取り組みを進めている。市危機管理対策課は「万一の事故の備えになるとともに、よく知ることで事故時に放射線が見えないことによる不安も軽減されるのでは」と話している。

 

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/67430.html