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中国電力、島根原発(松江)で放射性廃棄物処理で流量計作動確認しないのに、したかのように虚偽記録作成。社長が謝罪(各紙)

2015-06-30 22:36:01

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各紙の報道によると、中国電力は30日、島根原発(松江市)で低レベル放射性廃棄物を処理する際に使う計測器の作動確認をせず、作業をしたとする虚偽の記録を作成していたと発表した。同電力は、この作業に伴う放射性廃棄物の漏えいなど外部環境への影響はないとしている。

  苅田知英中国電社長は松江市内で記者会見し「皆さまの信頼を裏切ることになり誠に申し訳ない」と謝罪した。

 

 中国電によると、原発から発生した低レベル放射性廃棄物はドラム缶の中にモルタルと水を混ぜ動かないように固めて搬出する。この際、水量を調整する機器(流量計)での確認作業について、本来は外部のメーカーに委託することになっていたのに、担当者が確認作業をしたかのように虚偽記録を作成していた。


 流量計に異常があった場合、水の影響で廃棄物が専用の容器から漏れ出すおそれもあり、半年に1度、検査を受けることになっている。
虚偽操作は一昨年11月から昨年10月にかけて4回にわたって検査を受けたように装っていた。担当社員は「検査に出すことを忘れていた」などと説明しているという。
 島根県の溝口知事は「大変遺憾です。原因を究明して再発防止に全力で取り組んで欲しい」と話した。島根原発では5年前に多数の機器で点検漏れが明らかになり、中国電力が再発防止をうたっていた。