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再稼動に向けた九州電力川内原発1号機、出力上昇を一時中断。タービンに不具合(各紙)

2015-08-21 13:25:20

sendai1キャプチャ

各紙の報道によると、九州電力は21日、今月11日に再稼働させた川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の出力上昇を中断する、と発表した。復水ポンプ付近で異常を示す警報が鳴ったためとしている。9月上旬を予定している営業運転の開始が遅れる恐れもある。

 

九州電力によると、1号機は現在、出力75%で運転中で、21日には95%まで高める予定だった。しかし、発電に使った蒸気を冷やして水に戻す「復水器」に微量の海水が混入したとみられる。 脱塩装置で不純物を除去しており、全体の運転に影響はない。

 

ただ、25日に予定していた100%のフル稼働は延期する。現在のところ、放射能漏れはなく、点検中も原発の運転は続けるという。原因の特定には一週間程度かかる見込み。

 

 不具合があったのは原子炉側ではなく2次系と呼ばれるタービン側で、環境への放射性物質の影響はないという。九電では、この日予定していた工程を延期して点検作業を行っている。

 川内1号機は11日の稼働後、14日に発電と送電を始め、出力を徐々に上げていた。出力上昇を95%まで上げるのは、22日以降に延期する。その後、出力100%の定格運転に入り、9月上旬に本格的な営業運転に入る予定だった。

http://www.kyuden.co.jp/press_150821-1.html