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東電福島第一原発 セシウム除去施設から高濃度汚染水210㍑漏えい セシウムが148万ベクレル(RIEF)

2015-09-30 14:58:45

2012年11月に汚染水が漏えいしたサリー

東京電力は29日、福島第一原発の高温焼却炉建屋一階にある、汚染水から放射性セシウムなどを除去する「第2セシウム吸着装置(通称、サリー)」の試料採取装置から、高濃度汚染水が漏れたと発表した。漏えい量は約210㍑。セシウム137で120万ベクレル、同134が28万ベクレルと、合計148万ベクレルの高濃度を検出した。パトロール中の作業員が同日午前5時30分ごろ水漏れを発見した。漏えいした汚染水は、吸着材で回収した。

 

 高濃度汚染水が漏えいしたのは、タービン建屋にたまった汚染水を複数のフィルターを通して、セシウムを取り除く装置。除染の効果を確認するため、各フィルターをホースで通した後、水のサンプルを採る部分から漏れた。漏えい水はサリーの床部分に溜まり、建屋外には漏れなかったとしている。漏えいは既に止まっている。

 

 原因は、放射性セシウムなどを除去する吸着塔の性能を検査する装置につながるホースを、別の作業を優先する形で、約40~50cm持ち上げて固定したことで、ホースの排水機能が低下、汚染水が溢れたとみられる。ホース自体に破損等はなく、作業工程のミスが原因といえる。

 

 漏れた汚染水中の放射性物質はセシウム137、同134のほか、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が同330万ベクレルと、いずれも極めて高濃度だった。

 

 東電はホースを交換するとともに、ホースの配置を再検討する方針。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150929_07-j.pdf