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東電福島第一原発 4号機地下ダクトの放射性物質濃度が急上昇 昨年同時期より4000倍高濃度 39万ベクレル。東電「原因分からず」(RIEF)

2015-12-10 15:59:06

fukushimadaktキャプチャ

 東京電力は9日、福島第一原発4号機の南側地下を通るトレンチ・ダクトにたまった汚染水を調べた結果、放射性セシウム濃度が前回調査(昨年12月)の約4千倍の1㍑当たり39万ベクレルの高濃度になっていた、と発表した。

 東電によると、セシウム以外の検出された放射性物質濃度は、ストロンチウム90などの全ベータ線が50万ベクレル(昨年12月は120ベクレル)、トリチウム6700ベクレル(堂310ベクレル)と、いずれも一年前より大幅に増加している。

 

 東電は、同ダクトの推移が、周辺のサブドレンの推移より低い位置にあることと、周辺のサブドレンの水分の結果には有意な変動がないことを理由にあげて、「ダクトのタイ流水が外部へ流出することはない」としている。

 

 ただ、なぜ一年間で放射性物質濃度が急増した原因については説明を避けた。ダクトは以前は、地下に汚染水がたまる建屋とつながっていたが、東電がダクトと建屋の間で汚染水が行き来しないよう止水処理をした結果、建屋からの流入はないと考えられていた。

 

 しかし、どこかから流入しないと放射性物質の濃度が自然に増加するわけはない。建屋とのつながり部分か止水部分のどこからに亀裂等があり、高濃度汚染水が引き続き流れ込んでいる可能性が考えられる。ただ、東電はそうした可能性についても確認できていない。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_151209_13-j.pdf