HOME13 原発 |川勝・静岡知事。中部電力浜岡原発の廃棄物最終処理で「核のごみは浜岡原発の敷地内で処理すべき」と指摘。青森・六ヶ所村の再処理計画は「実現可能性が低下」(各紙) |

川勝・静岡知事。中部電力浜岡原発の廃棄物最終処理で「核のごみは浜岡原発の敷地内で処理すべき」と指摘。青森・六ヶ所村の再処理計画は「実現可能性が低下」(各紙)

2016-05-25 14:07:12

kawakatsuキャプチャ

 

 静岡県の川勝平太知事は24日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市佐倉)から出る使用済み核燃料再処理後の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)について、外部の最終処理場に搬出せず、「浜岡原発の敷地内で処理すべきだ」と指摘した。

 原発からの「核のごみ」の最終処分場については、青森県六ケ所村で核燃料の再処理場が予定されているが、巨額の資金を投じながら稼動見通しが立っていない。川勝知事は、青森県六ケ所村の再処理事業について「実現可能性がかなり低くなった」との見方を示した。

 

 そのうえで、「(使用済み核燃料を)もって行く所はない」との認識を示して、放射性廃棄物を原発の敷地外に持ち出せば「放射能が飛散する可能性がある」として「出したごみを自分で処理するのは当たり前。中電は安全に処分する方法を考える必要がある」とした。

 

 経済産業省は最終処分場について、「科学的有望地」の選定を進めるため、各地で説明会を開いている。こうした国の動きに対して川勝知事は、「国が最終処分場をここへ決めると言っても、すぐに決まるものか。住民の意思を無視しては決められない」と話した。

 

 知事はこれまでに、核のごみの処分方法が確立していない現状では浜岡原発を再稼働できないとの認識を示している。

 

 核のごみは、使用済み核燃料の再処理後に残る放射能レベルの高い液体。国は核のごみをガラスで固め、地下三百メートル超の地中に埋める「地層処分」にするとしており、今年中に地理的適性の高い「科学的有望地」を示すとしている。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052502000129.html

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/hamaoka/243943.html