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福島県民健康調査・2順目本格検査 「甲状腺がん」計30人に、新たに14人診断(福島民友)

2016-06-07 10:16:03

fukushimahoshiキャプチャ

 

 福島県と福島医大は6日、福島市で県民健康調査検討委員会を開き、東京電力福島第1原発事故発生時18歳以下の県民を対象にした甲状腺検査2巡目の本格検査(3月末現在)で新たに14人が甲状腺がんと診断され、がんと診断された人は累計30人になったと報告した。

 

 2巡目の検査を受けた約26万7000人のうち、がんや「がんの疑い」と診断された人数は前回報告(昨年12月末時点)から6人増えて57人となり、このうち53人が1巡目の先行検査で問題ないと診断されていた。

 

 検討委の星北斗座長(県医師会副会長)は「現時点で放射線の影響は考えにくい」と従来と同様の見解を示した。県は、がんと診断された人が増えたことについて「2巡目検査を受けた人数が3万人以上増えたことなどが要因として考えられる。今後、詳細な分析が必要」としている。

 

 検査では、原発事故直後から3年目までの1巡目検査と、2014(平成26)年4月から始まった2巡目検査の結果を比べて放射線影響などを調べる。程度の軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定、BとCが血液や細胞を詳しく調べる2次検査に進む。

 

 2巡目検査は、14年度に25市町村、昨年度は34市町村を対象に行った。がんや「がんの疑い」と診断された57人のうち、53人は1巡目でA1、A2と診断され、残る4人はB判定だった。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160607-082155.php