HOME13 原発 |高速増殖炉「もんじゅ」構内で、ぼや火災。ゴミ箱から出火、不審火か。原子力規制委が保安検査を実施中に(各紙)。 |

高速増殖炉「もんじゅ」構内で、ぼや火災。ゴミ箱から出火、不審火か。原子力規制委が保安検査を実施中に(各紙)。

2016-09-07 15:43:04

monjyu1キャプチャ

 

 各紙の報道によると、6日午前9時ごろ、日本原子力研究開発機構が管理す高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の環境管理棟内で火災が発生、作業員が約5分後に鎮火した。

 

 火災が発生したのは、管理棟の分析室に置いてあったダンボール製のゴミ箱。ゴミ箱と、そばの作業台、床の一部を焼いた。火災報知機が鳴ったので駆けつけた協力会社の作業員2人が消火器で消し止めた。

 

 管理棟ではもんじゅの構外で採取した土や海水などに含まれる放射性物質の濃度を測定する作業を行なっているという。火災の起きた分析室は普段は施錠しており、同日午前8時30分ごろ、作業員が立ち入った際には異常はなかったという。また建物は全館禁煙になっている。

 

 ゴミ箱がダンボール製なのは、同棟で発生するゴミは手を拭いた紙などのゴミが大半のため、簡易なダンボール製を使っているという。機構では放射性物質の漏洩など環境への影響はなく、けが人もいないとしている。ただ、普段も火の気のないところから出火しており、だれかが無断でタバコを吸ったのか、あるいは何らかの不審火なのか、疑問が出ている。

 

 もんじゅでは1日から原子力規制委員会による保安検査を14日までの予定で実施している最中でのボヤ騒ぎとなった。もんじゅをめぐっては、昨年11月、規制委が日本原子力研究開発機構の管理面で不祥事が相次ぐことから、運営主体の変更を文部科学省に勧、政府内では廃炉論も浮上している。