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福島県沖で試験操業のヒラメから、自主基準を上回る1kg当たり59ベクレルのセシウム137検出。放射性物質汚染の継続を示す。福島県漁連、出荷分を回収(各紙)

2018-07-21 23:37:00

hirame1キャプチャ

 

 各紙の報道によると、福島県沖で行われている試験操業で20日、水揚げされたヒラメから、1kg当たり59ベクレルの放射性物質セシウム137が検出された。国の出荷基準を下回るものの、より厳しい県漁連の自主基準を上回ったため、福島県漁業協同組合連合会は出荷したヒラメをすべて回収するとともに、当分の間、ヒラメを試験漁業の対象から外すこととした。

 

 国が定める出荷基準は、セシウム1kg当たり100ベクレル。福島県漁連は、より厳しい基準として1kg当たり50ベクレルの自主基準を定めている。今回、採取されたヒラメは、いわき市の久之浜沖で20日採取されたもので、この自主基準を超過した。

 

 福島県沖で漁獲されるヒラメは、「常磐もの」の代表格とされる主力魚種の1つ。2016年9月に試験的な漁業の対象にされ、これまで操業されているが、自主基準を上回ったのは今回が初めてという。

 

 県漁連は、基準を上回ったヒラメをすべて回収するとともに、当分の間、ヒラメを試験的な漁の対象から外して出荷を見合わせる。今後、調査のために捕獲した個体の検査結果を踏まえて再び試験的な漁の対象とするか判断するとしている。

 

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 県漁連は「ヒラメは主要な魚種なので影響は大きいが、消費者の安心安全のために必要な調査を粛々と行っていきたい」と説明している。報道によると、東京電力福島第一原発事故前は日本のほとんどの食べ物には、1kg当たり0.1ベクレル以下だった。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180720/6050001903.html