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女性だけのエネ環境有識者会議 慶応大特任教授の遠藤典子さんが立ち上げ。宇宙飛行士・山崎さんら有識者25人 原発や温暖化対策で政府に提言へ(RIEF)

2015-08-08 00:41:22

ennoriキャプチャ

   慶応大学特任教授の遠藤典子さんが、働く女性の視点でエネルギー・環境問題を話し合う有識者会議を立ち上げた。原子力政策も、地球温暖化問題も、男社会の既視感の視点では思い切った解決策を見出せないのではとの懸念から、リスクに敏感な女性の視点を政策に反映させたいという。

 

 名称は「エネルギー環境問題に関する女性有識者会議」。主宰者の遠藤さんは慶応大学大学院政策・メディア研究科の特任教授として、今回の会議を大学の研究プロジェクトとして運営するという。遠藤さんは、エネルギー科学の研究者であると同時に、経済誌「ダイアモンド」の副編集長を務めたジャーナリストでもある。

 

 会議には、遠藤さんの広い人脈を生かして、25人の多士済々な女性たちが集まった。

 

 宇宙飛行士の山崎直子さん、カーレーサーで慶應義塾大学特任准教授の井原慶子さん、女性初の経団連審議員会副議長でBTジャパン社長の吉田晴乃さん、アクセンチュアの近藤寛子さん、NPO法人国際環境経済研究所の竹内純子さんら。メーカーや金融など企業幹部や、アナリスト、ファッション誌の編集長なども顔をそろえる。

 

 第一回会合は6日に開いたが、今後、年度内に4~5回の会合を開き、政府に対して議論の結果を提言する予定だ。

 

  テーマとなる「エネルギー環境」問題では、東京電力福島第1原発事故以降のエネルギーを取り巻く現状について幅広く議論していく。原発の再稼働、再生可能エネルギー発電の進め方、地球温暖化対策をどうするかなどを話し合い、政府の関連省庁幹部との意見交換も予定している。

 

 遠藤さんは、週刊ダイヤモンドの経済記者として小売り・流通業、電機・IT産業、エネルギー・環境政策、国際金融・財政政策、産業政策などを幅広く担当、副編集長やコラムニストとしても健筆を奮った。研究者としては『原子力損害賠償制度の研究ー東京電力福島原発事故からの考察』(岩波書店)で、14回大佛次郎論壇賞を受賞している。

 

 行き詰まり感の漂う日本のエネルギー環境政策を、25人のマドンナたちの、鋭く、柔らかい目線で、打破してもらいたい。日本の男たちは右往左往するばかりだから・・。