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GPIF新運用委員会委員長 東大名誉教授で元野村総研の新井富雄氏が就任。コーポレートファイナンスの専門家(RIEF)

2016-05-31 17:19:42

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 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の諮問機関で運用状況を監視する運用委員会委員長に、東大名誉教授で野村総研出身の新井富雄氏が選出された。資本市場や企業金融の専門家で、理論を踏まえつつ、実務にも精通した経験が買われたと思われる。

 

 GPIFの運用委員会委員長は4月に退任した米澤康博早大教授の後任となる。運用委員会委員は7人体制で、今回、新井氏のほか、新井氏と同じ野村総研出身の京大院特定教授、加藤康之氏が新任として加わった。他の5人は4月に再任されている。

 

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 新井氏は早稲田大学出身、野村総合研究所に入り、ペンシルベニア大学ウォートン・スクール経営学修士、野村マネジメント・スクール研究理事を経て、2004年に東大教授に就任した。証券市場論、企業財務論を専門とし、東大では、コーポレート・ファイナンスを主として教え、昨年春に退官した。

 

 気さくな性格で学生の人気も高かったようだ。授業ではM&Aや、投資評価における「企業価値評価」や「事業価値評価」などの実践的なテーマを得意としていた。株や社債などの企業金融への投資姿勢を強めるGPIFの運用をチェックする委員会のトップとしてうってつけの人材ということになる。

 

http://www.gpif.go.jp/public/pdf/committee_01.pdf