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環境NGOのグリーンピース・ジャパン、新事務局長に英国人のサム・アネスリーさん。神道通の36歳(RIEF)

2018-12-05 16:28:41

GPsamキャプチャ

 

 環境NGOのグリーンピース・ジャパンの事務局長に英国人のサム・アネスリーさんが就任した。前任の米田祐子さんが9月に退任して事務局長の座が空席になっていた。

 

 アネスリーさんは、北アイルランド生まれで、17歳で交換留学生として岡山県に1年間滞在、その後、英ケンブリッジ大学で日本語を専攻した。その間、三重県の皇學館大學で神道学を学んだという。3日誕生日を迎えたばかりの36歳。

 

大学卒業後、南米や欧州で教育経験を重ねた後、2007年に再度来日。NGOの「ピースボート」や、交通事故等で親を亡くした子どもたちを支援する「あしなが育英会」、さらに自殺予防に取り組む「東京英語いのちの電話」の事務局長等を経て、グリーンピース入りした。

 

山登りが好きです
山登りが好きです

 

 アネスリーさんは日本での様々な市民活動、NGO活動を経験してきたが、「『一人ひとりの持つ力』について確信を抱くきっかけとなったのが東日本大震災だった」と述懐している。震災の際、石巻市で1ヶ月ほどボランティア活動に参加、全国、世界中から集まった人々と被災地の復興支援に取り組んだ。

 

 当時を振り返って、「震災の影響によるさまざまな問題はまだ残っていますが、あのときの体験があるから、人が動けば社会は変わる、進化できると、私は信じています」と語っている。

 

 今回、グリーンピースに参加する理由について「かつては私自身も、漠然と『社会に貢献したい』と思ってはいても、具体的にどうすればいいのかわからなかった。ですが、自分にできることを知れば行動できる。そうして行動を続けるうちに、いま環境問題で、企業活動・政治など、世界のあらゆる分野に最も影響を与えているNGOの一つ、グリーンピースに加わることになった」と説明している。

 

 趣味は、山登り、スキューバダイビング、サイクリングなど自然の中で過ごすこと。好きな場所は、南アルプスの甲斐駒ヶ岳、八丈島などだという。

http://greenpeace.jp/blog/event/4256/