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第一生命、新型コロナウイルスのワクチン開発を目指す「国際金融ファシリティ(IFFlm)」発行のコロナ用ワクチン債に約158億円投資(RIEF)

2020-07-01 13:15:48

Daiichiseimei001キャプチャ

 

 第一生命保険は、国際金融ファシリ ティ(IFFIm)が新型コロナウイルスのワクチン開発を目指して発行するノルウェークローネ建てのワクチン債、17億クローネ(約158 億円)に投資した。 同債券は、IFFImが世界で初めて発行するコロナウイルス用のワクチン開発のために発行した。第一生命では、ユニバーサル・オーナーとして進めるESG債投資の一環としている。

 

 IFFlmは、GAVIアライアンス(ビル&メリンダ・ゲイツ財団等が推進する「ワクチンと予防接種のための世界同盟」)の開発する予防接種プログラムのための資金を円滑に提供することを目的に、2006 年に設立された多国間開発機構。世界銀行が IFFImの財務管理を行っている。IFFlmのワクチン債によっ て調達された資金は、GAVI を通じて、「感染症流行対策イノベーション連合」 (CEPI)に供給される。

 

 CEPI は、今回の新型コロナウイルスのように、有効なワクチンが存在しない感染症に対するワクチン開発・供給を行う機関。今回、発行されたワクチン債による調達資金は CEPI が行う新型コロナウイルスのワクチン開発プロジェクトに充当される。

 

 第一生命は資産規模約36兆円で、自らを幅広い資産で運用する「ユ ニバーサル・オーナー」と位置付けている。ESG投資も、「QOL(生活の質)向上」、「地方創生・地域活性化」、「気候変動」を重点テーマとして推進しているほか、国際開発金融機関等が発行するSDGs債にも積極的に投資している。

 

 新型コロナ ウイルス対策を目的とした SDGs債には、今回を含めて合計3件、約362億円の投資を実施している。

 

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_029.pdf