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MS&ADインシュアランスグループホールディングスも、石炭火力事業の保険引き受けと投融資停止方針。大手損保の「石炭火力方針」出そろう。いずれも新規建設に限定し、例外措置も(RIEF)

2020-09-30 17:11:18

MS&ADキャプチャ

 

 三井住友海上火災等を傘下に持つMS&ADインシュアランスグループホールディングスは30日、石炭火力発電事業について、今後新設される分の保険引受や投融資を原則行わないとする方針を公表した。ただ「当該国の エネルギー安定供給に必要不可欠な場合等は慎重に検討し、対応することもある」と例外規定を設けている。これで、大手損保の石炭火力方針は出そろった。

 

 MS&ADは「サステナビリティを考慮した事業活動」を公表した。その中で、①保険引受では、社会や地球環境にマイナスの影響を及ぼす課題やリスクを考慮する。社会の要請 に応える商品・サービスを提供する②投融資では、ESG を考慮し、中長期的な投資リターンの獲得とサステナビリティに関わる課題解決への貢献を目指す、と明記した。

 

 石炭火力向けの保険引き受け、投融資については、すでに損害保険ジャパン、東京海上ホールディングスがそれぞれ同様の「新規原則停止、例外対応」の方針を打ち出している。MS&ADも両社に倣った形だ。https://rief-jp.org/ct2/106970

https://rief-jp.org/ct2/106826

 

 またグループのCO2排出量削減目標として、2050 年度の削減を、基準年度(2009 年度)比70%削減と設定し、TCFDフレームワークに沿って気候変動への取り組み状況を開示していくとしている。

 

https://www.ms-ad-hd.com/ja/news/news_topics/news_topics20200930/main/0/link/20200930_Sustainability4.pdf