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太陽生命保険、新型コロナウイルス対策ワクチン確保で中米経済統合銀行(CABEI)が発行する「コロナ・ワクチン債」を52億円分単独で購入。途上国のワクチン確保を投資で支援(RIEF)

2020-11-27 23:44:41

CABEI00キャプチャ

 

 T&D保険グループの太陽生命保険は、 中米各国が新型コロナウイルス対策のワクチンを購入するために、中米経済統合銀行「CABEI)が 発行する「COVID-19 ワクチン債」を5000万㌦(約52億円)を投資した。コロナ・ワクチン購入に的を絞った債券は、国際公的機関の中でも、CABEIが初めて発行する。世界中でコロナ・ワクチンへの期待が高まっているが、中米諸国等の途上国での入手が困難にならないよう、CABEIが調達資金確保のために債券を発行した。

 

 CABEI(The Central American Bank for Economic Integration)は、中米各国によって設立された国際開発銀行。1960 年より中米地域各国の持続可能な発展と地域統合のために、インフラ整備のほか、医療、教育、農業など幅広い 分野での開発支援を行っている。

 

 今回の債券発行は、新型コロナウイルス感染対策用のワクチンを中米各国が購入するための資金をCABEIが各国に貸し出すために資金調達する。ワクチン開発は現在、主要な製薬会社等が競って進めている。ただ、開発されると世界中で争奪戦が起きる懸念があり、途上国には十分な割り当てが回らない可能性も指摘される。

 

 CABEIでは加盟国にワクチン購入の資金力を付与するため、4億㌦の貸出枠を設定した。ワクチン債はその融資原資となる。CABEIはムーディーズでAa3、S&PでAAの信用格付を得ている。債券は期間約5年。大和証券キャピタル・マーケッツ アメリカ Inc.が単独で引き受け主幹事を務め、 日本国内では太陽生命が単独で投資した。

 

 途上国でのコロナワクチン確保に向けては、国連が先進各国に公平性を担保するための支援を求めており、日本政府も途上国を含め公平なワクチン分配を支援するため約138億円の拠出を発表している。

 

 太陽生命は国内では、新型コロナウイルス感染症等を保障する「感染症プラス入院一時金保険」を開発、ウイルス感染で入院した場合、最高40万円の一時金を受け取れる商品を提供するなど、保険会社の本業と資金運用の両面で、コロナ対策に力を入れている。https://rief-jp.org/ct2/106657

 

 2007年3月には、日本の生保として初めて国連支援の責任投資原則(PRI)」に署名した。「これからも責任ある機関投資家として、持続可能な社会の形成に貢献できる よう取組みを推進していく」としている。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8601/tdnet/1907732/00.pdf

https://www.bcie.org/