欧州保険・企業年金監督局（The European Insurance and Occupational Pensions Authority : EIOPA）は、保険会社の監督基準であるソルベンシーⅡ基準に、気候リスクを含める案を公開した。壊滅的な自然災害（Nat Cat）の引き受けリスクに対する資本充実を強めることを提案している。EIOPAは今回の提案に対するコンサルテーションを2021年2月末まで受け付ける。

　

　原案では、気候変動による自然災害が増大して、保険会社のソルベンシー資本要件（SCR）の計算に影響を与えることへの対応として、壊滅的な自然災害（Nat Cat）リスクをSCRの計算に計上するための評価と方法論を提案している。対象となるNat Catリスクとしては、地震、洪水、雹（ひょう）、陥没、暴風雨……

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