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かんぽ生命、欧州復興開発銀行(EBRD)発行の「グリーントランジションボンド」とグリーンボンド、合計330億円分を私募で引き受け。コロナ禍からのグリーンリカバリー資金を支援(RIEF)

2021-01-14 16:44:06

かんぽ001キャプチャ

 

   かんぽ生命保険は、国際公的金融機関の欧州復興開発銀行(EBRD)が、新型コロナウイルス危機からの経済復興と気候変動対策の取り組みを加速させるグリーン・リカバリーのための資金調達で発行した「グリーントランジションボンド」と、グリーンボンドの合計4.1億豪㌦(約330億円)分を、全額引き受ける私募投資を実施したと発表した。

 

 かんぽが投資するEBRDのグリーントランジションボンドは2.8億豪㌦(約225億円)分。EBRDの「グリーン・エコノミー・トランジション2021-25」とする5か年計画に基づき、EBRDの支援対象国でのグリーン低炭素経済への移行サポートに重点を置く。5か年計画においては、年間新規投資に占めるグリーン比率を2025年までに50%以上に引き上げることを目標としている。

 

 グリーントランジションでは、温室効果ガス(GHG)を多く排出する工業・農業・建設などの「ブラウン産業部門」の事業モデルを、低炭素化に「移行」することを意味する。今回のボンドは、主に化石燃料使用量の大幅な削減のほか、資源使用の改善も対象としている。

 

 同ボンドで調達した資金は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の13番目の目標である「気候変動に具体的な対策」を含む持続可能な開発目標に貢献し、パリ協定の目標達成のためのプロジェクトに取り組む国々をサポートするEBRDの「グリーン・トランジション・プロジェクト」に充当される。

 

 一方のグリーンボンドは1.3億豪㌦(約105億円)。コロナ禍のグリーン・リカバリーを投資のテーマとしている。開発途上国における低炭素化への移行や防災に対する強靭性強化を目指す。EBRDは、支援対象国におけるグリーン低炭素経済への移行サポートに強くコミットしている。

 

 かんぽ生命では、生命保険会社としての社会的責任を果たすため、資産運用において「ESG 投資方針」を定め、ESG の諸要素を投資判断の際に考慮することで、持続可能な社会の実現と長期的な投資成果の向上・リスク低減を推進している、と説明している。

 

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