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住友生命、「2050年ネットゼロ」目標達成のため、2030年目標をScopeごとに設定。資産ポートフォリオのGHG削減目標も別途、設定へ(RIEF)

2021-04-01 12:49:47

sumitomoseimeiキャプチャ

 

 住友生命保険は1日、脱炭素社会 および持続可能な社会の実現に貢献するため、温室効果ガス(GHG)排出量を2050年ネットゼロを目標にするとともに、2030年の中間目標をScope1+2で40%削減、Scope3を含めて30%減と設定した。また資産ポートフォリオの削減目標も今後設定するとしている。

 

 同社は、これまでも「持続可能な社会の実現」および「中長期の運用収益向上」の両立を目指し、 責任投資(ESG 投融資およびスチュワードシップ活動)を推進し、気候変動問題への対応では、脱炭素化に資する投融資、エンゲージメント活動、投資先のGHG排出量削減等に向けた取り組んできた、としている。今回の目標設定はそうした取り組みを踏まえ、最終的には自社の資産ポートフォリオのGHG排出量をパリ協定の目標と整合させる、と位置付けている。

 

 Scope1+2の削減については、2022 年度に予定する東京本社機能の移転を軸に、保有ビル等で使用する電力を再エネ電力に切り替えることを推進するほか、環境性能の高い設備の導入等を進める。Scope3は1、2以外の社員の出張やサプライチェーン等での間接的排出量。

 

 焦点となるのが資産ポートフォリオの目標設定だ。GHG排出量の多い企業・金融商品への投融資を減らし、低炭素企業・商品にポートフォリオを転換させることが求められる。同社では、現在、自らのポートフォリオからの排出量を試算的に算定しており、今後、排出量実績 および 2030 年の削減目標を設定・開示する、としている。

 

 資産運用でのGHG削減のために、運用企画部に責任投資推進チームを新設しており、同部隊が中心となって、社外有識者で構成する責任投資委員会や、新たに設置する社内の責任投資会議等での議論を経て、PDCAサイクルを適切に回して責任投資を推進できる体制をとっていくとしている。

https://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2021/210401b.pdf