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東日本大震災:地震保険支払い1兆円へ「阪神」の12倍超(毎日)

2011-06-16 21:56:19

日本損害保険協会の鈴木久仁会長(あいおいニッセイ同和損害保険社長)は16日の会見で、東日本大震災による地震保険の支払額が15日時点で9745億円に達したと発表した。阪神大震災での最終的な支払総額783億円の12倍超の過去最大規模で、最終的な支払総額が1兆円を超えるのは確実となった。

 損保各社への相談件数は15日時点で約66万8000件で、うち91.5%は支払いなどの処理を終えた。残る8.5%には高額の保険契約が含まれていることに加え、現在も新たな相談が1日3000~4000件あり、鈴木会長は「1兆円は超えると考えられる」と述べた。

 一方、16日に損害保険料率算出機構が発表した3月末時点の全国の地震保険契約件数(速報値)は、前月比11万5373件増の1274万7680件だった。昨年4月以降、毎月の増加件数は2万~6万件程度だったが、震災後に急増したとみられる。損保各社への問い合わせは増えており、11年度の契約件数は前年度を大幅に上回る見通し。地震保険の加入率は09年度末時点で23.0%にとどまっており、鈴木会長は「一人でも多くの方に地震保険を案内し、加入率を高めたい」と述べた。

4月21日時点では支払い額1859億円:http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/04/21/20110422k0000m040147000c.html