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NKSJグループ 「D&O保険」加入企業に「おわび会見」など広報対応サービスも指南(毎日)

2014-05-03 12:13:04

NKSJ無題
NKSJ無題損保ジャパン、日本興亜損害保険を傘下に持つNKSJグループは9月にも、株主代表訴訟などに備える「会社役員賠償責任保険(D&O)」に加入している企業に対し、不祥事を起こした際の「謝罪会見」などで広報対応を支援するサービスを始める。

 

NKSJは「会社役員賠償責任保険は他社との競争が激しい。新たなサービスを加えることで差別化を図りたい」としている。

 

NKSJによると、同様のサービスは損保業界で初という。広報支援では、マスコミ対応やインターネット上でのおわび文書作成のノウハウを持つ企業3社と連携。グループ傘下のリスクコンサルティング会社が司令塔となり、謝罪会見のシミュレーションやおわび文書作成などに備える。実際にサービスを利用するかは保険に加入する企業が判断する。利用しても料金などの追加負担は課さない。

 

会社役員賠償責任保険は、役員が会社に損害を与えたとして株主代表訴訟などで損害賠償を命じられた場合、賠償金や訴訟費用を保険金で支払う商品。各社が販売しており、NKSJも契約件数を伸ばし、2013年度は約780件に達した。

 

ただ、大きな不祥事では、保険金を受け取れても、記者会見の対応などで失敗すれば企業にとって致命傷になりかねない。広報専門部署を持たない企業も多いため、NKSJグループは「広報支援には潜在的な需要がある」と判断した。【朝日弘行】

 

http://mainichi.jp/select/news/20140503k0000e020132000c.html