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第一生命 国際金融公社発行の社会貢献型債券120億円分に投資 途上国の低所得者支援(各紙)

2014-12-14 21:55:46

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IFCiBiz_bonds_banner各紙の報道によると、第一生命保険は国際金融公社(IFC)が発行する社会貢献型債券120億円分を購入した。生命保険や年金基金などの機関投資家は、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視した投資を求められており、第一生命の投資もそうした視点を資産運用に反映させたといえる。

 

IFCは世界銀行グループの国際公的金融機関で、途上国への投融資資金の供給を軸としている。今回のIFC発行債券は、「インクルーシブ・ビジネス・ボンド」と呼ばれ、途上国で一日8ドル未満で暮らす人々の生活改善、ビジネス支援に活用するための資金。メキシコペソ建てでJPモルガンが組成し、4%強の利回りが想定されている。格付けはAAA。

 

為替リスクはあるが、社会貢献への資金供給と同時に、運用利回りへの期待もある。債券はメキシコペソ建てだが、IFCはドルに転換して途上国での低所得者向けビジネス等の促進のために活用する。IFCは今年10月にブラジルリラ建てで1億ドル相当分の「インクルーシブ・ビジネス・ボンド」を発行、日本の個人投資家などに販売している。機関投資家としてまとめた投資を行ったのは第一生命が初めて。

 


 IFCの調達資金は発展途上国で1日8ドル未満で暮らす約45億人の生活環境の改善に使われる。フィリピンの上下水道の整備や、ケニアの教育水準の改善などに使われた実績がある。

 

http://www.ifc.org/wps/wcm/connect/AS_EXT_Content/What+We+Do/Inclusive+Business/Inclusive+Business+Bonds/