第一生命、米州開発銀行発行のメキシコペソ建て社会貢献型債券60億円分を全額購入。社会貢献と安定資産運用を両立(FGW)
2015-07-13 21:59:32
第一生命保険は13日、中南米地域の青少年教育や若者の職業教育などに資金を供給する目的で、米州開発銀行(IDB)が発行する社会貢献型債券(EYEボンド)を約60億円分、全額購入すると発表した。同債券はメキシコペソ建てで、クレディ・アグリコル証券が組成した。
EYEボンドは、中南米とカリブ海諸国を対象として、Education(教育)、Youth (若者支援)、Employment(雇用支援) を目的とした資金供給のために発行される。EYEボンド・プログラムが支援するプロジェクトは、IDEの適格条件を満たしており、事業運営についてもIDEによるモニタリングが条件付けられている。
今回の債券は償還期間5年、利回りは4%以上の比較的高い利回りが見込めるという。若者の支援、雇用の確保、貧困の撲滅などの社会貢献を果たしながら、運用利回りの面でも期待できるとしている。IDEにとって初のメキシコペソ建ての発行となった。
第一生命は、「当社は近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)の視点を織り込んだ資産運用に取り組んでおり、今回の社会貢献型債券購入もその一環。機関投資家としてIDCの取り組みを金融面からサポートできることに大きな社会的意義を見出している。資産運用の面でも、高い安全性を確保でき、収益性のメリットも大きい」とコメントしている。
同社は昨年12月にも世界銀行グループの国際金融公社(IFC)発行の120億円規模の社会貢献型債券を購入している。また日本生命など他の生保も、ワクチン債などの社会貢献債や、グリーンボンドなど、環境・社会にプラスになり、さらに長期の安定運用が見込める債券購入に積極的に取り組んでいる。
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2015_027.pdf