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第一生命 欧州復興開発銀行(EBRD)が初発行したマイクロファイナンスボンド120億円を全額引き受け。 途上国の中小・零細企業を支援(RIEF)

2015-12-08 16:43:39

daiichiseimeiキャプチャ

第一生命保険株式会社は、欧州復興開発銀行(EBRD)が機関投資家向けに発行する「マイクロファイナンスボンド」へ120億円(17億メキシコペソ)を投資した、と発表した。

 マイクロファイナンスボンドにより調達された資金は、民間金融機関からは十分な融資を受けるのが難しい開発途上国の中小・零細企業向けの事業資金の投融資に充てられる。これらの中小・零細企業の事業支援をすることで、開発途上国の健全な成長発展を促しことに資する。

 

 EBRDのマイクロファイナンスボンドは今回が初めての発行。仏クレディ・アグリコル CIB が組成・アレンジする。ボンドの格付けは、発行体のEBRDの格付けと同じ(S&P 格付:AAA、Moody’s 格付:Aaa) 。償還期間10年。第一生命は、EBRDの今回の発行額を全額引き受けた。

 

 EBRD は投融資対象国の銀行やマイクロファイナンス専門のノンバンク等に融資を行い、実際の個別融資業務は現地の銀行等が行う仕組みだ。 

 第一生命保険は「 当社は、近年 ESG の視点を盛り込んだ資産運用に積極的に取り組んでいる。今回も、EBRD のマイクロファイナンスボンドの趣旨に深く賛同し、投資を決めた。EBRDの取り組みに対して金融面でのサポートができることに大きな社会的意義を見出している。また、資産運用の観点でも高い安全性を確保しつつ、魅力的な収益を期待できる希少な投資機会であると考えている」とコメントしている。


 EBRD 資金調達担当ヘッドであるイザベル・ローラン氏は「今回のボンドは、EBRD が行う中小・零細企業向け融資プロジェクトをサポートするだけでなく、民間の銀行から十分な支援が得られない中小・零細企業の資金調達手段を拡大させる役割も担う。中小・零細企業はこれによってビジネスリスクをコントロールしながら、自立して収益を増加させることが可能になる」と説明している。


http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2015_069.pdf