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三井住友海上火災 小型風力発電設備専用の総合補償プランを開発・発売。小型風力普及のハンドブックも提供(RIEF)

2016-02-12 21:50:14

windキャプチャ

 三井住友海上火災保険は、今後普及が見込まれる小形風力発電設備に関するリスクを包括的に補償する「小形風力発電総合補償プラン」を開発、今月から販売を開始した。

 

 風力発電は他の再生可能エネルギーと比較して発電コストが低く、特に小形風力発電は設置面積が小さく場所を取らないことから導入が容易と、されている。ただ、風力発電には事故リスクもあることから、小形風力発電に関わる損害を幅広く補償する保険を提供することで普及促進に貢献しようという狙い。

 

また、MS&ADインシュアランスグループのリスクコンサル会社であるインターリスク総研と共同で、事業推進やリスクマネジメントのための情報提供ツールとして、「小形風力発電設備に関するハンドブック」を発行した。

 

 提供する小形風力発電設備用の保険は、発電に伴う財物損害リスクや第三者への賠償責任リスク等を包括的にカバーする。

 

 まず、①設備等の財物損害リスクの対象は、施設内のすべての小形風力発電設備一式を対象に、火災、落雷、風災・雪災等の事故や電気的・機械的事故等による物的損害を補償する。また顧客の要望に応じ、地震による物的損害の補償担保も可能。

 


 次に②利益損失リスクのカバー。これは風力発電設備が火災等の事故で物的損壊を受けたことで、売電収入が入ってこなくなるリスクのほか、収入減少を食い止めるための対策費用などを補償するもの。

 

 ③の第三者への賠償責任リスクは、小形風力発電設備の所有、使用または管理に起因して第三者に身体障害や財物損壊を与小形風力発電設備の運営に関わる事故がおきた場合の財物損害リスクや第三者への賠償責任リスク等をカバーする。

 

 顧客への情報提供ツールとなる「ハンドブック」は、研究者や風力発電機器メーカーへのヒアリング等に基づいて、大型風力発電と比較下場合のメリット・デメリット、市場動向、設備故障・事故リスク等の情報を分かりやすくまとめている。小型風力発電事業に新規参入を目指す事業者等に提供する予定。

 

http://www.ms-ins.com/news/fy2015/pdf/0209_1.pdf