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富国生命保険 国連の責任投資原則(PRI)に署名。日本の生命保険として3社目。子会社の富国生命投資顧問も署名(RIEF)

2016-03-23 21:57:26

fukokuキャプチャ

 

 富国生命保険は、国連の責任投資原則(PRI)に署名した。日本の生命保険会社の署名としては3社目。これでPRI署名の日本の資産保有機関数は10社となった。また富国生命子会社の富国生命投資顧問も資産運用機関として署名した。

 

 

 富国生命と富国生命投資顧問は、両社のPRI署名を踏まえて、今後、両社が連携して、ESG投資を拡充していくと述べている。富国生命投資顧問は、2004年4月からSRI運用を始めた歴史を持ち、これまで独自のCSR(企業の社会的責任)調査体制を整備して企業のESG要因を評価してきた、と指摘している。

 

 また富国生命は、昨年7月に、アフリカ開発銀行発行の社会貢献型インフラボンドに25億円を投資するなど、ESG投融資を着実に積み重ねてきている。両社とも、これまでの経験・ノウハウを生かし、収益性向上につながるサステナブル投資を推進し、機関投資家としての責務をより一層果たしたいとしている。

 

 富国生命と投資顧問との連携については、投資顧問が運用するESG関連ファンドに対して、富国生命が資金を継続的に投資するほか、富国生命の一般勘定資産に対して、投資顧問がESG関連の助言活動を行なうことなどを取り組んでいく方針だ。

 

 富国生命の米山好映社長は、環境金融研究機構(RIEF)のインタビューに答えて、「保険会社は、保険契約者の資金を預かる機関投資家としての立場にある。投資先企業のガバナンスは当然大事だが、われわれ自身の機関投資家としてのガバナンスも問われる」と語っている。http://rief-jp.org/interview/55939?ctid=34

 

 日本の生保によるPRI署名は、2007年3月に太陽生命保険が最初に署名した。ついで昨年、第一生命が署名しており、富国生命は資産保有機関の生保として3社目となる。PRI署名の日本金融機関は資産保有、資産運用、専門機関を合わせて42機関となった。

 

http://www.fukoku-life.co.jp/about/news/download/20160317_2.pdf