HOME2. 保険 |研究開発型「リアルテックファンド」に第一生命などが追加出資。ファンド規模75億円に拡大。AI、IoT、エネルギーなどに投資(各紙) |

研究開発型「リアルテックファンド」に第一生命などが追加出資。ファンド規模75億円に拡大。AI、IoT、エネルギーなどに投資(各紙)

2016-05-01 22:31:28

yugurenaキャプチャ

 

 各紙の報道によると、ユーグレナインベストメント(東京・港)とSMBC日興証券、リバネス(東京・新宿)が運営する研究開発型ファンド「リアルテックファンド」に、第一生命などが新たに出資した。これで同ファンドへの出資企業数は23社、運用総額は75億円となった。

 

 リアルテックファンドは、出資者となる各事業会社がファンドを通じた資金提供だけではなく、それぞれの持つ経営ノウハウや施設・設備の提供、共同での研究や事業開発の実施、人材の支援などにより、研究開発型ベンチャー企業を育成する日本最大のリアルテック特化型投資ファンドとされる。

 

 すでに三井住友フィナンシャルグループ、ANAホールディングス、清水建設、三井不動産、日本たばこ産業、電通などが出資しており、今回は、第一生命のほか、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東洋紡、日本ユニシスなどが合計20億円を出資した。

 

 同ファンドは「地球と人類の課題解決に資する革新的テクノロジー」の開発促進を投資対象とする。具体的には、AIや、モノとインターネットをつなぐIoT、ビッグデータ、バイオ、アグリ、エネルギーなど10分野。

 

 すでに2015年4月に20億円の運用資金で始めており、これまでにソーラーパネルの自動清掃ロボット開発など9社に2000万~3億円を出資している。

 

 ファンド出資各社は投資委員会への参加などを通じ、自社の事業と相乗効果が見込めるベンチャーの発掘に役立てる。今後、2020年までに合計で約40社のベンチャー企業等に投資、支援する計画という。

 

 ユーグレナインベストメントによると、大学や中小企業基盤整備機構の資金が入らず、民間事業会社だけで構成するベンチャーキャピタルファンドとしては国内最大規模という。

 

http://www.euglena-investment.jp/index.html