HOME11.CSR |東京海上グループ 2015年度もグループ全体で、3年連続の「カーボン・ニュートラル達成」。スコープ3も対象(RIEF) |

東京海上グループ 2015年度もグループ全体で、3年連続の「カーボン・ニュートラル達成」。スコープ3も対象(RIEF)

2016-10-02 21:50:23

tokiomarinキャプチャ

 

    東京海上ホールディングスは、内外でのグループ全体の事業活動で排出する温室効果ガスを、ゼロとする「カーボン・ニュートラル」を2015年度も達成した。3年連続のニュートラル企業となった。



 カーボン・ニュートラルは、事 業活 動により生じるCO2排出量を、自然エネルギーの利 用 やCO2排出権の取得 、さらに同グループが長年手掛けているアジアでのマングローブ植林等によるCO2の吸収・固定効果等を足し合わせることで、ゼロに引き下げることをいう。

 

 グループの主要企業である東京海上日動火災保 険は、2009年度から毎年、国内の事業活動でのカーボン・ニュートラルを実 現 している。今回は、内外の子会社、関連会社のうち、連結対象先を全部対象として、連続達成したことになる。グループ全体での「ニュートラル達成」は国内企業ではあまり例がない。

 

 同グループでは、ニュートラル達成に向けて、グループ各社のCO2排出量を削減するために省エネ・エネルギー効率化を進めるとともに、マングローブ植 林 によるCO2吸収 ・固 定 、自然エネルギー発電によるグリーン電力の利用、カーボン・クレジット(排 出 権 )の買い入れ償却等を推 進 した。

 


  削減の対象となるCO2の範囲は、スコープ1(直接の事業活動により排出されるもので、ガス・ガソリンなど )とスコープ2(事業活動で使う間接的な光熱費等)、それにビジネストラベル時に使う航空機などからのCO2排出量も含めている。

 

 2015年度のCO2排出量はグループ全体で12万2280㌧、内訳はスコープ1が1万4954㌧、スコープ2が7万9854㌧、スコープ3が2万9472㌧となっている。


 これに対して、CO2を吸収 ・固定・削減で減らした分が13万3447㌧で、差し引き1万1167㌧のプラスとなった。吸収・固定・削減分のうち、マングローブ植林による吸収・固定量が13万㌧と大半を占める。残りはグリーン電力証書が3447㌧。

 

 マングローブ植林は東京海上日動が1999年に東南アジアで開 始 し、すでに17年の実績がある。今年 3月 末 までに東南アジアだけでなく、南アジア、フィジーの9カ国で実施している。植林の延べ面積は9474ha。これは100m幅の緑の帯と考えると、東海道、山陽両新幹線沿いに、東京駅から岩国駅まで植え続けたことと同じ緑化活動になる。

 

 マングローブ植林によって、CO2の吸収・固定を増やせるほか、沿岸部の津波や高潮被害を軽減し、また植林で生物多様性を豊かにするなどの多様な効果を地域社会に及ぼしている。



 グリーン電力証書の購入は、米国のフィラデルフィア社が実施しているもので、同社の事業活動に伴う年間電気使用量100%に相 当 する風力発電からのグリーン電力証書を購入しいる。フィラデルフィア社も2013年度からネット・ゼロ・エミッションを実現している。

 

  スコープ3のうち航空機出張は、グループ全体の74.1%(従業員ベース)のデータを算出している。 エネルギー起源のCO2排出量等の情報は、EY新日本 サステナビリティによる「第三者保証」を得ている。マングローブ植林によるCO2吸収・固定量の情報も、財 団法人電力中央研究所による評価 ・算定結果を、EYが認証している。

 

ttp://www.tokiomarinehd.com/release_topics/release/2016/20160930_j.pdf