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損保ジャパン日本興亜 風力発電事業者向け「セカンドオピニオン・サービス」を開始。迅速で低コストの事故処理アドバイスを提供(RIEF)

2016-12-10 17:51:46

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  損害保険ジャパン日本興亜と子会社のSOMPOリスケアマネジメントは、 同グループの保険に加入した風力発電事業者向けに、運転・メンテナンス中の 各種トラブル発生時の解決策を提供する「セカンドオピニオン・サービス」を始めた。



 風力発電事業では、強風などによって風車が破損したり、落雷の影響を受けるなどの事故が発生する場合がある。事故や不具合が発生すると、メーカーマニュアルに基づいて修繕対応したり、直接、メーカー等に指示を求める「ファーストオピニオン」に依存することが一般的。

 

 だが、機器に原因がある場合や、メーカー側の説明が不十分だったり、専門的すぎるなどの場合、メーカーやメンテナンス会社側との交渉が長期化し、処理が長期化する可能性もある。

 

 また、ファーストオピニオンを得られても、風力発電事業者にとってコスト高で、対応が容易ではないケースも起きる。 そうなると、事故・故障した個所の不具合や損害が増大したり、ダウンタイム(操業停止)の長期化で、大きな損害につながる可能性もある。

 

 風力発電事業者にとっては、迅速で、適格、かつ安価な対応策が課題となっているわけだ。そこで、損保ジャパン日本興亜らは、同社の保険に加入した風力発電事業者向けに、事故や不都合時の迅速対応サービスとして、今回の「セカンドオピニオン・サービス」を始めることにした。

 

 サービスの内容は、風力発電事業者のO&M(運用・保守)に関する相談・問い合わせがあった場合、SOMPOリスケアが風力メンテナンスサービス会社や経験豊富なエンジニア・有識者に見解を求め、その意見を総合的にとりまとめて、事業者に迅速に回答する。このサービスは、保険契約1契約につき年1回は無料で提供する。

 

 機器に不具合がある場合、メーカーの対応が遅れがちになり、ファーストオピニオンを得にくい場合があるためだ。セカンドオピニオンの場合は、意見を出す側は当該設備の関連事業者ではないため、客観的な判断がし易い。また損保ジャパンにとっても、不具合の処理が迅速に解決できれば、損害額を抑制でき、保険金支払い額を抑制できる期待もあるようだ。

 


 セカンドオピニオンの提供は、2度目からの相談は有料とする。 損保ジャパン日本興亜では、同サービスの提供で、風力発電設備の事故や故障を未然防止し、さらには被害拡大を防止したいとしている。

 

  また風力発電事業は、現在、主流の陸上に加え、洋上での展開が進んでおり、事業者のニーズも多様化していることから、セカンドオピニオン付きの保険への需要は、今後、高まるとみている。

http://www.sjnk.co.jp/~/media/SJNK/files/news/2016/20161206_1.pdf