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日本生命、アフリカ開発銀のESG債に100億円投資。ESG債累積投資額は1400億円超に。傘下の三井生命もグリーンボンド40億円投資。長期投資の利回り確保とESG貢献の両にらみ(RIEF)

2016-12-14 18:28:45

AfDBキャプチャ

 

  グリーンボンド等、環境・社会・ガバナンス(ESG)分野への投資を強化している日本生命保険は、アフリカ開発銀行(AfDB)が地域の生活の質向上を目的として発行する「テーマ型債券」約100億円分を購入した。この結果、同社のESG債券投資累計額は1400億円を超えた。

 

 また、日生傘下の三井生命保険もAfDB発行のグリーンボンドに40億円、投資した。日生グループとしては、環境保全や社会貢献につながるESG投資を促進し、長期運用の利回り確保とともに、グローバルな環境、社会的改善に貢献する考えだ。

 

 今回、日生が投資したテーマ型のESG債券の資金使途は、アフリカ各地での住民の生活の質の向上のために、AfDBが取り組むプロジェクトに活用される。具体的には、水質事情の悪いアフリカ各地での飲料水確保のための事業や、住民の公衆衛生向上のためのプロジェクトに使われる。

 

 債券は10年債で、利回りは約2.5%。AfDBが機関投資家向けに発行する第1案件になるという。

 

 一方、三井生命が投資するAfDBのグリーンボンドは、AfDBが初めて発行する豪ドル建て。期間は15年で利回りは3.6%超。同ボンドの資金使途は、パリ協定に基づいてアフリカ諸国が実施する温室効果ガス排出削減のための技術開発支援や、森林再生プロジェクトへ振り向けられる予定。

 

 三井は今年11月に世界銀行の豪ドル建て15年債を100億円分引き受けている。今回のAfDBグリーンボンドはそれに次ぐ投資。引き続き、今年度中に、他の国際機関債を中心に、追加で50億円程度の上積みを図ることを検討しているという。

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