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第一生命、ドイツ洋上風力発電の融資債権に投資、約30億円。信託スキーム活用で為替リスク抑制(各紙)

2016-12-25 15:55:29

siemensキャプチャ

 

 各紙の報道によると、第一生命保険は2018年に稼働する予定のドイツの洋上風力発電施設向けプロジェクトファイナンス(事業融資)の貸付債権を、約30億円で買い取るという。債権買取は信託スキームを活用して為替リスクを抑制するという。

 

 日本経済審部が報じた。対象となる洋上風力発電事業の概要は示されていないが、沖合100km弱の洋上に70基弱の風車を設置としており、北海での事業とみられる。出力は402MWで、40万世帯に電力を供給できるという。信託コストを考慮後の利回りは年1.5%程度を想定している。

 

 日本での洋上風力発電は2004年実績で、全国27基、5万2600kWだが、計画中の総発電量は139万2000万kWとされる。福島沖で政府主導の洋上風力発電事業が進行しているほか、長崎県五島列島では、今年、日本初の浮体式による洋上風力発電所が営業運転に入っている。

 

 業界団体の目標では、2050年までに3700万kwまで伸ばし、日本の電力の約10%を賄うとの試算もある。保険会社は、超低金利の継続で、これまで主要な投資商品だった国債の利回り低迷が続いていることから、長期安定の投資先を求めて、グリーンボンドや再生可能エネルギー事業への投資を増やしている。

 

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