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ソフトバンクグループと三菱UFJリース、商社の丸紅が開発した北海道のメガソーラーを共同で買収(RIEF)

2017-03-22 22:27:59

tomatouキャプチャ

 

 ソフトバンクグループと三菱UFJリースはそれぞれの子会社を通じて、丸紅が開発した苫小牧市の太陽光発電所(発電容量29.9MW)を共同で買収した。買収金額は明らかにされていないが、双方が折半出資した。

 

 太陽光発電事業は、固定価格買取制度(FIT)の買取価格が毎年引き下げられ、新規事業の魅力が減退気味となっている。このため、両社は開発済みの太陽光発電所の取得を進めている。一方の丸紅は、財務体質改善に向けた資産入れ替えを進めており、両者の思惑が一致した。

 

 売買されたのは、北海道苫小牧市沼ノ端の私有地約 48 万㎡(約 48 ha)で、 2015 年 10 月 1 日に運転を開始した丸紅の「とまこまい勇払メガソーラー」を運営する「とまこまい勇払メガソーラー株式会社」。買収したのは、ソフトバンクの再エネ子会社のSBエナジー社と、三菱UFJリースの再エネ事業のアセットマネジメント会社のMULTエナジーインベストメントの両社。

 

 「とまこまい勇払メガソーラー」の発電所の出力は29.9MW。丸紅が2015年10月に運転を開始した。発電所の年間予想発電量は3200万kWhで、一般家庭9000世帯分の年間電力消費量に相当する。

 

  SB エナジーは太陽光発電をはじめとする再エネ発電所の建設と運営のほか、アセットマネジメン トサービスの提供や他事業者が譲渡を希望する発電所の取得を通じて、今後も自然エネルギーの普及・拡 大を目指す、としている。

 

 またMUL エナジーインベストメントは、太陽光発電所の取得や同事業の運営管理などアセットマネジメン ト事業を行っている。今後は投資ファンドの組成も視野に、再エネ分野でのトータルソ リューションビジネスの展開を目指しているという。

 

 太陽光発電事業はFITの買い取り価格が低下を続けているほか、FIT制度開始から5年を経て、メガソーラーに適した遊休地などが見当たりにくくなっている事情もある。これに対して、すでに経産省の認可を得て、一定の発電実績のある再エネの場合、買収後も安定的な収益の確保が見込めることが大きい。

 

http://www.lf.mufg.jp/investors/library/pressrelease/20170321.pdf