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金融庁、UNEP主導の「持続可能な保険フォーラム(SIF)」に参加、リオ会議に出席。TCFDのシナリオ分析開発で共同作業を確認(RIEF)

2018-05-25 22:46:39

SIF1キャプチャ

  (写真は、ブラジル・リオで開いた第4回SIF会合。日本の金融庁の参加者も見える)

 金融庁は、国連環境計画(UNEP)が主導する「持続可能な保険フォーラム(Sustainable Insurance Form: SIF)」へ参加した。SIFは2016年末に設立された。金融安定理事会(FSB)の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)勧告に盛り込まれた温暖化の進展に応じた保険業界へのシナリオ分析の共同開発などを進めている。

 SIFは、5月中旬にブラジルのリオデジャネイロで4回目の会合を開催。日本の金融庁の代表も出席した。新規加盟は、日本のほか、 アルゼンチン、ベルギー、ドイツ、ガンジーの5カ国で、加盟国数は16カ国に増えた。リオ会議では、保険監督者国際機構(IAIS)とともに共同で取り組んでいるシナリオ分析手法のほか、保険会社のキャパシティ・ビルディング(能力増強)活動についての報告が行われた。

 TCFDで示されたシナリオ分析については、フランスのNPOの2°Investing Initiative(2°II)がカリフォルニア州の保険監督当局と進めている、気候変動が保険業界の投資に及ぼすストレステスト開発の方法論の紹介があった。リスク対応に加えて、保健監督当局として、持続可能な保険市場の発展をどう促進するかというガイダンスを開発することで合意した。

 

 持続可能な保険市場の拡大は、銀行、投資、資本市場を含めたサステナブルファイナンスを促進するための金融全体を包含する戦略的な取り組みを支える期待がある。

 

 金融庁は今回のSIFへの参加について、「保険会社の業務の持続可能性に関して、国際的な議論の場で国内での検討に基づく建設的な提言を行うとともに、国内の課題への対応に国際的な議論の積み重ねを活用することができるようになる」と説明している。

https://www.fsa.go.jp/en/news/2018/20180522.html

https://docs.wixstatic.com/ugd/eb1f0b_a56e680815cd4eecb952fc069d2fc78e.pdf