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かんぽ生命 世界銀行のSDGsボンド約50億円購入。「女性と子供の保健支援」のプロジェクトファイナンス資金(RIEF)

2018-06-25 08:00:01

SDGsBondキャプチャ

 

 かんぽ生命は、世界銀行が国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」関連の事業支援のために発行したSDGボンド、約50億円を全額購入した。総額6000万カナダ㌦のカナダドル建て。期間10年。「世界の女性と子供たちの保健への支援」のための事業資金の調達が目的。

 

 かんぽ生命は、2016年夏に、同じく世銀がわが国市場で初めて発行したショーグン債方式(日本国内で発行する外貨建て債券)のグリーンボンドを1億㌦投資して以来、グリーンボンドなどのESG債への投資を積極的に取り入れている。

 

 同生命は、「健康促進、環境保護、地域と社会の発展に積極的に貢献する」ことを経営方針の一つとし、健康促進を社会的責任と位置付けている。「こうした投資の一環として今回の世銀のSDG債への投資を実施した。今後もこうした投資を通じて社会的責任を果たすとともに、適切なリスク管理のもとで、運用資産の多様化を進めつつ、収益性の向上を目指す」としている。

 

 世銀は世界各国の資本市場で年間400 億㌦相当のSDGボンドを発行している。調達資金はすべて、SDGsの達成を目指すプロジェクトファイナンスに充当する。資金調達による支援の例としては、インドネシアでの「妊婦と2歳未満の子供の健康の改善ならびに栄養失調の解消」を目指すプロジェクトや、グアテマラにおける「子供を中心とした先住の人々に対する栄養価の高い食料と保健サービス提供プロジェクト」などがある。

 

http://www.worldbank.or.jp/debtsecurities/cmd/pdf/180530_CAD60mm_J_Final.pdf