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三井住友海上火災。本店・ホールディングスの社員食堂から、使い捨てのプラスチック製ストローを廃止、紙製に切り替え。企業が社員とともに実施するCSR活動として(各紙)

2018-09-04 10:20:36

MS&AD2キャプチャ

 

 各紙の報道によると、三井住友海上火災保険は、社員食堂でのプラスチック製のストローと飲料カップの提供をやめた。廃プラスチックによる海洋汚染問題への関心が広がる中、社員が廃プラ問題を考えるきっかけにするため廃止した、としている。国内でも外食やホテルチェーンでプラスチックストロー廃止の動きが出ているが、企業の社員食堂での廃止はCSRとして、どの企業も取り組みが出来そうだ。

 

 日刊工業新聞が報道した。プラスチック製ストローの廃止は、三井住友海上火災の本店(東京都千代田区)で8月20日から、持ち株会社のMS&ADインシュアランスグループHD本社(同中央区)で9月3日から、それぞれ実施された。いずれも食堂の運営会社に依頼し、プラ製から紙製に切り替えた。カップ類のプラ製フタは今後、徐々に紙製へ代替化する。

 

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 同社の本店、HD本社で働く社員数は、関連会社も含めて約6800人。関連会社の社員等も社員食堂を利用しており、グループ全体での取り組みとなる。他にも三井住友海上の大阪事務所(大阪市北区)の社員食堂でも今後、切り替える方針という。

 

 同社の説明では、これまでも社員食堂で使い終わったプラ製品は業者が回収し、発電の燃料などとして適切に処理してきたという。今回は、プラ製ストローを廃止することで、社員が廃プラ問題の重要性を理解し、廃プラのリスクを顧客に説明したり、生分解性プラや紙製品を扱う企業を新規顧客として開拓したりする形で効果が広がることも期待している、という。社員ぐるみのCSR活動だ。

 

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 海洋汚染の原因となる廃プラ対策として、使い捨てのプラ製品ストローや容器の使用をやめる動きは、国内でも外食チェーンの「すかいらーくHD」が2020年までにプラ製ストローの提供停止を宣言しているほか、外資系ホテルでは、インターコンチネンタルホテル大阪(大阪市北区)が紙ストローに切り替えた。保険業界では、損保ジャパン日本興亜も社員食堂での使い捨てプラ製品の廃止を検討している、としている。

 

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00487166?isReadConfirmed=true