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日本生命、国内生命保険会社として初の「赤道原則」に署名。海外大規模プロジェクトへのファイナンス強化に伴う環境・社会配慮の手順を整備(RIEF)

2019-04-04 17:50:29

nissei1キャプチャ

 

 日本生命は、国際的なプロジェクトファイナンス事業での環境・社会配慮を求める「赤道原則(Equator Prionciples)」に署名した。国内の保険会社による同原則署名は初めて。同社は海外プロジェクトへのファイナンスの取り組みを強化しており、対象プロジェクトの環境・社会面への配慮を重視するため、同原則を採択することを決めたとしている。

 

  赤道原則は、大規模なインフラ建設などによる環境・社会的影響を金融機関が事業者サイドに事前対応を求めることで、開発と環境・社会配慮の両立を目指す仕組みで、民間金融機関による自主的なガイドライン。2003年に開始され、現在、世界30カ国以上、90以上の金融機関が署名している。

 

 日本の保険会社の海外投資は、これまで主に、株・債券等の金融商品への投資が主流となってきた。しかし、日生は、投資先の多様化、拡大、収益率の向上を目指して、2017年にストラクチャードファイナンス営業部を新設。海外プロジェクトファイナンスへの取り組みを本格化させている。

 

 今回の同原則署名に伴い、プロジェクトファイナンス事業等への参加に伴う意思決定プロセスの中に、環境・社会影響の評価手順を盛り込むとともに、融資実行後にその順守状況のモニタリングも行う、としている。

 

 同原則に署名している日本の金融機関は、3メガバンクのほか、三井住友信託銀行、農林中金と、いずれも銀行だった。日生は日本勢としては6番目だが、保険会社としては初めての署名になる。アジアの保険会社としても初めて。保険会社としては、欧州のユニバーサルバンキングの金融機関のほか、カナダのマニュライフなどが署名している。

https://www.nissay.co.jp/news/2019/pdf/20190401c.pdf

https://equator-principles.com/adoption-news/nippon-life-adopts-the-equator-principles/