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SOMPOホールディングス、アジア太平洋地域への日本の進出製造業向け「労災リスク調査サービス」を開始。工場での職場環境改善や、安全対策提案も。CSRリスクを事前にチェック(RIEF)

2019-07-08 18:21:44

itochu1キャプチャ

 

  SOMPOホールディングスは、アジアに進出している日本企業向けに、工場等での労災リスクを調査するとともに、リスクの軽減等を提案するサービスを開始した。海外でのCSRリスク軽減事業といえる。

 

 (写真は、インドネシアにある日本企業向けの工場団地の一つ)

 

 新サービスを始めたのは、SOMPOグループがシンガポールに拠点を置くアジア太平洋地域統括会社であるSompo Holdings (Asia) Pte. Ltd。シンガポール当局の統計によると、工場内の工作機械などの作業中に従業員が負傷するケースは、火災事故等に比べて極めて高い。特に機械を稼動させる製造業に多い。

 

 従業員が工場内で作業中に負傷すると、企業にとっては労働力不足や法的訴訟による損害賠償金等が発生する可能性がある。そうなると、場合によっては労働争議につながったりして、企業の事業継続に支障をきたすケースも少なくないという。

 

 SOMPOが提供する新サービスは、工場内での労災リスクを事前に第三者の視点で調査し、リスク軽減策や、安全性向上のための改善項目を提案する。特に製造業の機械設備の稼働状況や安全対策を確認した後、改善項目として、安全カバーの設置、防護具の装着、自動停止装置の設置などを提案する。調査・評価・提案のサービスは、約半日の調査で1000シンガポール・ドル(約8万円)。

 

 工場内の潜在的なリスクを評価する従来の防災調査では、主に火災リスクを対象としてきた。新サービスでは、人為的ミスや管理不良、労働環境などの職場環境の状況に対する評価を行うサービスも特約で提供するという。

 

 アジアに生産拠点を置き、日本を含めグローバルに輸出する日本企業は増え続けているが、工場での労災リスクは、操業の継続だけでなく、企業のレピュテーションにも影響するCSRリスクの一つとみなされている。

https://www.sompo-asia.com/newsroom/sompo-risk-engineering-launches-new-work-injury-risk-survey-for-asia-pacific-region.html

http://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/news/2019/20190701_3.pdf