HOME2. 保険 |第一生命保険、「RE100」「Climate Action+」の両イニシアティブに参加。国内生保として初めて。求められるイニシアティブ活動内容の情報開示(RIEF) |

第一生命保険、「RE100」「Climate Action+」の両イニシアティブに参加。国内生保として初めて。求められるイニシアティブ活動内容の情報開示(RIEF)

2019-09-02 18:46:00

daiichiseimeiキャプチャ

 

  第一生命保険は、事業活動で消費する電力を 100%再生可能エネルギーで調達することを目指す「RE100」に加盟するとともに、機関投資家の立場から気候変動問題への取組みを企業に促す「Climate Action 100+」への参加も決めた。国内生保で両イニシアティブに参加したのは初めて。

 

 第一生命は、2018-2020 年度の中期経営計画「CONNECT 2020」で、気候変動への対応を継続的に強化すべき領域と位置付けている。今回の両イニシアティブへの参加は、こうした方針に基づいて同社の基本姿勢を内外に宣言した形だ。


 同社は2019 年4月に、日比谷本社(東京都)のすべての電力を、再生可能エネルギー電源に切り替えている。「RE100」に参加することで、グループ全体の事業活動で使用する電力を2050年までに再エネ電源に切り替えていく方針。RE100に署名した日本企業は同社で22社目。金融機関では城南信用金庫に続いて2機関目。

 

 ただ、金融機関は工場等を抱える企業に比べて、事業活動からのCO2排出量は少ない。むしろ、金融業本来の投融資活動によって、気候変動に影響の大きい企業にエンゲージメントで働きかける「Climate Action100+」への参加のほうが意義は大きいと思える。

 

 Climate Action+のエンゲージメント対象企業には、日本のトヨタ、日産、ホンダ、日本製鉄等のグローバル企業がノミネートされている。株・債券両面で投資力の大きい生保マネーとして,各社の温暖化対策を促進する働きかけが期待される。同時に、イニシアティブに署名するだけでなく、具体的な活動内容の成果については、定期的な情報開示が求められる。

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2019_035.pdf