一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

東日本大震災で死亡者、破壊・消失家屋等に支払われる損害保険金額の推計がいくつか出ているが、カタストロフィー・モデリングのAIR WORLDWIDEは、総額で1・5兆円～2・5兆円（$18billion-30billion)との推計を出した。これ以外に生命保険の支払いが発生する。

これまでの主要保険機関等の推計では、スイス再保険が12億㌦（約973億円）と推計、フランスの再保険スコールは1億8500万ユーロ（約２１３億円）、災害リスク分析企業のEqecatは120憶-250億㌦などと、さまざまな推計額が公表されている。AIR　WORLDWIDEの推計は、9100億円～1.7兆円が地震による火災、揺れなどによるもので、6500億円～7800億円が津波によって引き起こされたと分類している。

AIRの推計は、地上でのモニタリングデータに加えて、航空写真による津波の“爪あと”を踏まえたもので、保険契約者の申し出ベースによるものではない。同社の推計には、地滑り、破壊された自動車の損失、ビジネス停止による損失、インフラの損害、生命保険や傷害保険などの損失は含まれていない。

http://www.air-worldwide.com/NewsAndEventsItem.aspx?id=20437