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JERA、マッコーリーから台湾の洋上風力発電事業「Formosa(フォルモサ)3」の事業権益を取得。最大出資者に。台湾の3大洋上風力事業すべてに出資(RIEF)

2020-03-10 11:39:15

JEra15キャプチャ

 

 JERAは、豪マッコーリー等が開発している台湾での洋上風力発電事業「Formosa(フォルモサ)3」の事業権益の約44%を取得したことを公表した。同事業は現在建設中で、開発出力約200万kW(2GW)のスケールで2020年代後半の運転開始を目指している。JERAはマッコーリーが主導して開発している台湾の3つの洋上風力発電事業すべてに出資することになる。

 

 JERAは、同じ台湾沖で昨年末に稼働を始めたFormosa1のほか2021年末に稼働を予定している同2にも出資している。今回出資するFormosa3はこれら3つのプロジェクトのうちでも、最大規模となる。JERAは、マッコーリー社およびEnBW社から権益を取得した。JERAは同事業で最大の出資者となる。

 

 JERA11キャプチャ

 

 Formosa3は、20188月に環境影響評価の許認可を得ており、今後、政府の系統接続にかかる競争入札を経て事業開発を目指す予定で、稼働見込みは2026~30年を目標としている。開発出力は約200kWで、先行するFormosaの2件の合計プロジェクトの約4倍という規模で、世界有数の洋上風力発電所となる。

 

JERA12キャプチャ

 

 JERAは、アジアの洋上風力発電の先進地として発展している台湾で複数のプロジェクトに参画することで、事業の効率的な運営・管理を行うとともに、事業開発を牽引し、収益性の向上を目指す、としている。台湾での3つのプロジェクトは、それぞれ開発段階が異なる。同社は、そうしたプロジェクトに同時参画することで、開発初期から建設・O&Mに関する一連の知見を短期間で習得し、大規模な洋上風力発電事業を主体的に開発できる体制を構築できる、としている。

 

 また同社は、2025年に向けて「クリーン・エネルギー経済へと導くLNGと再生可能エネルギーにおけるグローバルリーダー」となることを掲げている。再エネ事業分野では、国内で洋上風力発電の法整備が進んでおり、海外で蓄積した知見・経験を国内での大規模洋上風力発電事業の開発に活かしたいとしている。

https://www.jera.co.jp/information/20200309_470