一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

　各紙の報道によると、年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）の前最高投資責任者（CIO）を務めた水野弘道氏が経済産業省の参与に就任した。7日付。水野氏は3月末にGPIFを退任後、4月23日に米電気自動車メーカー、テスラの社外取締役に就いている。

　（写真は、水野氏のツィッター・サイトから）

　日本経済新聞が報じた。水野氏は別途、グローバルな非営利イニシアティブである「B Team」のメンバーに就任しているほか、GPIF時代に就任した国連支援の責任投資原則（PRI）の理事職も継続している。http://rief-jp.org/ct6/100759

　経産省が同氏を参与に迎えた理由については説明されていないが、同氏はGPIF時代にグリーンファイナンス等に力を入れてきたことから、ESG、サステナビリティ分野でグローバルな人脈を持っている。経産省は、気候変動対策の推進に慎重な姿勢を続けている一方で、サステナブルファイナンスやTCFD等の領域には影響力を強めるといった戦略を進めており、水野氏の知見や人脈を同省の戦略に利用したい考えとみられる。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58822020X00C20A5EE8000/