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NTTファイナンス、初のグリーンボンド発行。400億円。今年国内最大規模。グループの都市開発会社のグリーンビルディング投資のリファイナンスに充当(RIEF)

2020-06-16 15:43:05

002NTTファイナンスキャプチャ

  NTTファイナンスは今月末までに、初のグリーンボンドを発行する。発行額は400億円。グループのエヌ・ティ・ティ都市開発が手掛ける品川と名古屋のグリーンビルディング事業への投資資金に充当する予定。国内での民間企業による一回のグリーンボンド発行額では今年最大規模となる。

 

 発行期間は3年、主幹事は野村證券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の各社が引き受ける。グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェントは野村證券が務める。セカンドオピニオンはSustainalyticsが市場基準のグリーンボンド原則(GBP)への適合性を付与した。

  グリーンボンドで調達した資金は、NTTグループのエヌ・ティ・ティ都市開発に融資する。同都市開発は、NTTグループが制定しているグリーンボンドフレームワークに基づいて、品川シーズンテラスおよびアーバネット名古屋ネクスタビルの投資資金のリファイナンスに活用する。

緑豊かな品川シーサイドパレス
緑豊かな品川シーズンテラス

 品川シーズンテラスは、東京都の下水道処理場の「芝浦再生センター」の改修に伴い、上部に設定した借地権に基づいてNTT都市開発や大成建設、ヒューリック等のグループが開発、2015年に竣工した。地上32階、地下1階のオフィスビルで、自然光を取り入れ省エネ設計で、貯水タンクや再生水利用など環境配慮のグリーンビルになっている。アーバネット名古屋ネクスタビルは、NTT都市開発が現在建設中で、2022年完成予定。地上20階地下1階のオフィスビル。

 NTTグループは、環境を含むCSR活動の基本方針として「NTTグループCSR憲章」を制定しており、事業活動を通じた社会的課題の解決、人と社会と地球がつながる安心・安全で持続可能な社会の実現を目指すとしている。グループ全体で日本全体の発電量の約1%(2015年度)を使うだけに、特に環境課題を重要課題の一つに位置付けている。

 2020年5月には「環境負荷ゼロ」をグループの新たな環境エネルギービジョンとして策定し、自らの再生可能エネルギー利用を2030年度までに30%以上とする目標を設定している。

https://www.ntt-finance.co.jp/news/200611.html