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コマツ、7月に初のグリーンボンド発行へ。発行額は100億円、5年物。CO2排出量の少ないハイブリッド油圧ショベル等の機器開発・普及や製造工場の省エネ・再エネ化の資金に充当(RIEF)

2020-06-18 22:23:15

komatsu002キャプチャ

 

 建設機械のコマツは、7月にも同社初のグリーンボンドを発行することを明らかにした。発行額は100億円。資金使途は、稼働時のCO2排出量が少ないハイブリッド油圧ショベルや電動化建機等の開発・普及のほか、工場部門でのCO2排出削減と太陽光発電等の再生可能エネルギー設備の導入等に充当するとしている。同社はESGの経営目標として、2030年までにCO2排出を50%削減(2010年比)、再エネ使用率50%を掲げている。

 

 発行するグリーンボンドは期間5年。主幹事は野村證券が単独で受託した。野村はグリーンボンドストラクチャーエージェントも引き受ける。セカンドオピニオンはノルウェーのDNV GLビジネス・アシュアランス・ジャパンがグリーンボンド原則(GBP)等への適合を付与した。

 

 資金使途は2つのタイプに分かれる。「プロジェクトA」として、同社の製品使用による環境課題への対応を図るため、①建設機械の稼働中のCO2排出削減に貢献するハイブリッド油圧ショベルや電動化建機などの商品②KOMTRAXなどを活用した低燃費運転を支援するサービス③ICT建機を中心としたスマートコンストラクションなどのソリューションの研究開発・提供・普及等をあげている。「グリーンのパワーショベル」も売り出してもらいたいものだ。

 

 「プロジェクトB」は、機器の生産による環境課題への対応を進めるもので、①工場内建屋や設備の省エネ化推進②工場への太陽光発電の設置、バイオマス発電導入、再エネ電力購入等をあげている。これらの再エネ策で、生産現場のCO2排出削減や再エネ使用比率を向上させるとしている。

 

https://home.komatsu/jp/press/2020/acc/1206152_1607.html