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東京大学、国立大学初の「大学債」、10月に200億円発行へ。期間40年の超長期債。機関投資家への販売目指す。今後10年で1000億円規模の発行計画も(RIEF)

2020-08-21 18:07:46

toudai001キャプチャ

 

 東京大学は21日、同校として初の大学債200億円を10月に発行することを明らかにした。期間は40年の超長期債。6月に国立大学が債券を発行するための関連法令が緩和されたの受けて、第1号として発行する。調達資金は先端的な研究施設やオンライン教育体制の整備に充てる方針。債券の償還は、研究の成果ではなく東大全体への寄付金等を利用するとしている。

 

 国立大学も国からの交付金や補助金による収入が減り、大学が自由に使える資金の確保が課題になっている。従来の国立大学法人法では、大学債の発行は付属病院や寄宿舎の整備など、直接的な収入が確実に見込める事業でしか認められていなかった。6月の文科省政令改正で、大学全体の余裕資金を原資とした債券発行が可能になった。

 

 引き受け主幹事は、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券の3社。調達資金は先端研究施設の整備等に充当する考え。国内の機関投資家等への販売を目指す。今後も定期的に発行し、10年で1000億円程度を発行する計画だ。

 

 債券発行に伴って、すでに2019年に格付投資情報センター(R&I)から「ダブルAプラス」の信用格付を取得していたほか、日本格付研究所(JCR)からは、日本国債の格付を上回る「トリプルA」を取得している。

https://www.todaishimbun.org/daigakusai20200416/

 

https://www.jcr.co.jp/download/c68ec76d2769868989ccf77646d08ee76c48297a7c46d89e74/20d0402.pdf