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長野県発行のグリーンボンド、16日に発行。東京都に次ぎ2番目。30の投資家が投資表明。県外の金融機関等も投資。資金使途は小水力発電やしなの鉄道の省エネ電化等に充当(RIEF)

2020-10-07 17:20:56

nagano00111キャプチャ

 

 長野県は7日、同県初のグリーンボンドを今月16日に発行すると公表した。資金使途は、県内の小水力発電や、しなの鉄道の省エネ型車両更新への補助等に充当する予定。自治体のグリーンボンド発行は東京都に次ぐ二番目となる。今月末には神奈川県も初の同ボンドを発行を決めており、自治体のグリーンファイナンスが広がり始めたといえる。

 

 長野県によると、同日決定した発行条件を受けて、発行額50億円の債券はすべて完売した。30件の機関投資家、金融機関等から投資表明を受けた。利率は0.140%。期間は10年。

 

 資金使途のうち小水力発電については、「ひのきの里小水力発電所」等の県内4カ所の民営小水力発電に補助するほか、「信州もみじ湖発電所」等3カ所の県営小水力発電所の事業費に投じる。

 

 しなの鉄道への補助金は、省エネ車両のSR1系導入を支援する。同車両は、ステンレス製で軽量化を図るとともに、バリアフリートイレや Wi-Fi 等を装備した快適車両となる。このほか、県有施設の設備等の更新、気候変動への適応(水害対策のための河川改修等)、森林環境保全のための林道整備等を予定している。

 

 これらの資金使途のグリーン性については、日本格付研究所(JCR)が市場基準のグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与している。投資表明を行った投資家は、県内の自治体や企業、金融機関等に加え、日本生命、三菱UFJ銀行、横浜銀行等も加わった。

https://www.pref.nagano.lg.jp/zaisei/happyou/documents/20201007press.pdf