HOME |金融安定理事会(FSB)、「気候リスクが金融安定に及ぼす影響」で報告。物理リスクによる資産価格の急落懸念と、物理・移行両リスクの相互作用で増幅も。投融資先の情報開示がカギ(RIEF) |
FSB001キャプチャ

 

 金融安定理事会(FSB)は、「気候変動の金融安定への潜在的なインプリケーション」と題する報告書を公表した。気候関連リスクが、 金融システムに影響を与える影響の度合いと波及経路を検証した。 気候変動の加速による物理的リスクの顕在化で金融機関が気候リスクの高い投融資等を控えることで、資産価格の急落と不確実性増大の可能性を指摘した。さらに物理的リスクと移行リスクが結び付き、金融安定へ の全般的な影響を増幅する可能性にも言及した。

 

 FSBは2017年にTCFD提言によって気候関連リスク情報開示の促進を金融界、企業に提唱している。同提言を受けて、中央銀行や銀行監督当局で構成する「金融システムのグリーン化のためのネットワーク(NGFS)」等が金融システムへの影響分析等をしているがそれらの分析を踏……

申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。

ログイン