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ニューヨークのホイットニー美術館、移転した新建物のリファイナンスでグリーンボンド発行。グリーンな環境で名画を鑑賞(RIEF)

2021-01-08 17:17:36

Whittney001キャプチャ

 米ニューヨークで現代美術等の展示で知られるホイットニー美術館の建物を対象としたグリーンボンドが7日、発行された。同美術館は2015年に新しい建物に移転した。新美術館は米国の省エネ基準であるLEEDのゴールド評価を得た。今回発行されたグリーンボンドは、新美術館の建設費用のリファイナンスに充当される。グリーンな建物は美術品にもふさわしいといえる。

 

 グリーンボンドを発行したのは、同美術館を管理する「The Trust for Cultural Resources of the City of New York」。発行額は7400万㌦。10年債で、クーポンレートは5%。主幹事はMorgan Stanleyと、Siebert Williams Shank、Wells Fargo Securitiesの3機関。

 

 美術館は新型コロナウイルス感染の影響で、参観者が減少している。ホイットニー美術館も昨年3月13日に休館し、9月に入場者を25%に限定して再開した。同美術館はメトロポリタン美術館等に比べて、海外からの参観者よりも、国内の美術愛好家の鑑賞が多いという。

 

ウェストビレッジのハイライン近くに新設された美術館
ウェストビレッジのハイライン近くに新設された美術館

 

 同美術館は、彫刻家で美術品収集家としても知られるガートルード・ヴァンダービルト・ホイットニー氏が1932年に設立した。2015年にアッパーイーストサイドから、ウエストヴィレッジのハイラインに移転した。

 

 美術館の新建物は、イタリアの著名な建築家ノレンゾ・ピアノの手による。同美術館が所蔵する米国の近代・現代美術品の展示に適した設計と、鑑賞し易い工夫が凝らされている。同時に、省エネ等の設計に力を入れている。同美術館は、エドワード・ホッパーや、アンディ・ウォーホール等の所蔵品でも知られる。2年に一度、ホイットニー・ビエンナーレを開催する。

 

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https://www.bondbuyer.com/news/whitney-museum-to-refinance-bonds-that-backstopped-new-building