HOME10.電力・エネルギー |2020年の国内太陽光発電関連事業者の倒産、2年ぶりで増加。件数、負債総額とも2ケタ増。2006年からの累計倒産件数は541件に。帝国データバンク調べ(RIEF) |

2020年の国内太陽光発電関連事業者の倒産、2年ぶりで増加。件数、負債総額とも2ケタ増。2006年からの累計倒産件数は541件に。帝国データバンク調べ(RIEF)

2021-01-26 15:15:13

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 2020年の太陽光関連業者の倒産が2年ぶりに増加に転じた。帝国データバンクによると、昨年中の太陽光関連業者の倒産件数は84 件となり、2019年の74件から13.5%増えた。負債総額は239億5700万円(同12.8%増)で、4年ぶりの増加。2006年から2020年までの累計倒産件数は541件に達した。

 

 「倒産態様別」では、「破産」が510件(構成比94.3%)と最も多かった。「負債総額別」では、「1億~5億円未満」が206件(同 38.1%)と最も多く、負債5億円未満が全体の 85.0%を占めるなど、小規模事業者に集中している。

 

 「地域別」では、「関東」が199 件(同36.8%)がトップ。次いで「中部」の92件(同 17.0%)、「近畿」の80件(同 14.8%)、「九 州」の74件(同 13.7%)と続く。事業の「業歴別」では、「5~10年未満」の事業者が149件(構成比27.5%)が最も多い。次いで「30年以上」 の110 件(同20.3%)、「10~15 年未満」の 85 件(同 15.7%)。事業歴の長短にかかわらず、業績の悪化に直面したことがわかる。

 

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 「資本金別」では、 「1000万~5000万円未満」が254 件(同 47.0%)が一番多い。次いで「100万~1000万円未満」 が222件(同 41.0)。この両者を合わせると全体の 88.0%となり、資本力不足の企業が力不足で破綻していることがわかる。「従業員別」では、「10 人未満」の 379 人(同 70.1%)がトップ。次いで「10~50人未満」が 146 件(同 27.0%)。 この両者で全体の97.0%に達した。「業種別細分類」では、「設備工事業」が 132件(構成比24.4%)で最も多い。「倒産主因」で は、「販売不振」が394件(同72.8%)だった。

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p210106.pdf