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JR九州、初のグリーンボンド、来月に発行、100億円。省エネ型車両の導入や、気候変動による自然災害対策等に充当(RIEF)

2021-03-16 18:08:39

JRkyuuキャプチャ

 

 JR九州(九州旅客鉄道)は15日、同社初のグリーンボンドを発行すると発表した。発行額は100億円で4月中の発行を予定している。資金使途は省エネ型車両の導入のほか、気候変動激化に対応する鉄道施設の改修・更新等の適応対策等への投資等に充当するとしている。

 

 (写真は、グリーンボンドの資金使途先となる省エネ型の九州近郊型の821系交流電車)

 

 発行するグリーンボンドは、期間10年。主幹事は野村證券、みずほ証券、三菱FJモルガン・スタンレー証券が務める。ストラクチャリング・エージェントは野村が担当する。グリーン性については格付投資情報センター(R&I)が国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)への適合性を付与した。

 

 資金使途先は大きく二つに分かれる。グリーン輸送とグリーンビルディングだ。グリーン輸送では、省エネ型車両やハイブリッド車両への投資を想定している。前者については、九州近郊型の交流電車の821系と811系のリニューアルのほか、新幹線車両の新建造費等に充当する。

 

 ハイブリッド車両についてはYC1系蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両の建造費に充てる。気候適応事業では、九州での気候変動の影響による自然災害の激甚化に対応するため、新幹線の防災対策工事や、老朽化した運行システム装置の取り替えのほか、ホームドア整備等も進める。

 

 グリーンビルディングでは、北九州市で建設中の社員研修センターの改築費用に充てる。同センターは環境評価でZEB(ゼロ・ネット・エネルギー・ビル)Readyの認証を目指すとしている。

 

 JR九州は「グリーンボンド発行を通じ、お客さま、地域のみなさま、株主・投資家、社員をはじめとするステークホ ルダーに対し、当社グループの『あるべき姿』の実現に向けた ESG 経営への取組みを発信する」とコメントしている。

 

https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2021/03/16/210315_green_bonds2.pdf

https://www.r-i.co.jp/news_release_gf/2021/03/news_release_gf_20210315_jpn_01.pdf