デリバティブ取引等を監督する米商品先物取引委員会(CFTC)は、気候関連リスクの緩和と、低炭素経済へのトランジション(移行)促進に資するため、委員会内に「気候リスクユニット(Climate Risk Unit: CRU)を立ち上げた。CFTCはトランプ前政権時代の2019年11月に、気候リスクを分析する専門分科会を設置するなど、市場取引でのリスク緩和等の検討を進めてきた。そうした成果をCRUで発展させ、気候リスクに対してレジリエンス(強靱性)の高い金融システムの構築を目指す考えだ。
CRUの立ち上げは、CFTCの委員長代行でコミッショナーでもあるRostin Behnam氏が明らかにした。同氏は19年11月に気候リスクがデリバティブ取引に及ぼす影響を把握、市場に反映させるため、「市……
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