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神戸市、SDGs市債の第一弾を発行。ドル建て2件、円建て2件。合計約688億円。国連開発計画(UNDP)のガイドラインに準拠(RIEF)

2021-04-15 13:31:09

kobe001キャプチャ

 

 神戸市は、自治体初のSDGs債を合計約688億円発行した。国連のSDGsに貢献する投資や事業を対象に、設定された国連開発計画(UNDP)のガイドラインに準拠するもので、同市では今後、市が発行する市債はすべてSDGs債として発行することを決めており、その第一弾となる。

 

 (写真は、神戸市役所)

 

 第一弾のSDGs市債は、ドル建てが5年債2000万㌦(利率1.319%)と同6000万㌦(同)の2本と、円建て5年債が350億円(同0.010%)、30年債250億円(0.765%)の2本で合計4本。いずれも発行体格付としてR&IからAA+を取得している。主幹事は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券、ゴールドマンサックス証券。ドル建てはゴールドマンサックス証券。

 

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 神戸市はすでに、2021年度に発行する市債の全額1500億円を、SDGs市債として発行する方針を明らかにしている。市が策定する21年度からの5カ年の持続可能な街づくり計画での資金使途がSDGsに適合するとの評価を第三者機関の格付投資情報センター(R&I)から得ている。http://rief-jp.org/ct4/112191

 

 債券としては、これまで同市が発行してきた市債と商品性は同一。一般企業発行のグリーンボンドやソーシャルボンドのように市場ベースの国際資本市場協会(ICMA)が制定する基準とは別に、国連の基準に準拠したのがポイントだ。債券と一つ一つの事業は連動しないが、投資家向けの情報開示が求められる。SDGs債とすることで、ESG投資家の投資需要に応えることができる。

https://www.city.kobe.lg.jp/a61436/shise/financial/shisai/index.html